①市民公開講座
在宅医療に関する様々な講座を開き、現状と今後を学びます。
②多職種研修会
在宅医療の専門員のスキルアップのための研修会を行います。
③情報誌の作成
情報誌「だんだんなぁ」を発行し、多職種間の連携を図ると共に、地域住民へのアピールを行います。
④ケアネット活用
インターネットを活用した情報の共有を図るためのサイトを構築し、横の連携と地域住民へのアピールを図ります。
※この他、専門職を対象とした研修会や、在宅医療関連学会への参加、先進地視察なども予定しています。
ごあいさつ
団塊の世代が後期高齢者となる2025年、日本はこれまで人類が経験したことのない超高齢者社会を迎えることになります。そのとき数千万人という高齢者人口が都市部を中心に出現することとなり、病院や施設では死を迎えることができない人たちが出てきます。
この2025年問題に対する対策を一言でいえば、「病院での死から在宅での死への移行」だと考えられており、国は“社会保障と税の一体改革”のなかで明らかに在宅医療へと舵をきっています。
一方で、国民の意識も「なにがなんでも長生きしたい」という意識から「幸せに死を迎えたい」という方向に変化しつつあるようです。厚生省が行った調査では大半の医療従事者が「病院での死」より「自宅での死」を選ぶという結果が出ており、お年寄りに対する延命目的のためだけの栄養療法や人工呼吸などは少しずつ少なくなっています。
みなさんご存知のように“だんだんなぁ”というのは球磨弁で“ありがとう”という意味です。実はこの言葉は出雲地方や愛媛県でも同じ意味で使われており、もともとは京都の遊郭で使われていた言葉だそうです。とても情緒のある良い響きの言葉です。最期の時にみんなが“だんだんなぁ”と自然と笑顔でつぶやける地域を目指していくこと…これが、このネットの唯一の目標なのです。
(球磨地域在宅医療連携体制検討会会長 外山裕二)